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16.NIPPON 

富士の裾野のようにひろく深~いNIPPONの和。

 

僕は日本の古代ロマンが子供の頃から大好きなので和の世界にいろいろ首を突っこんでおりまして染を軸に360度全方向を向いてNIPPONを視ることが出来るこの今のお仕事が大好きです。

 

そして伝統だから素晴らしい、日本だから素晴らしいという類のものではなく自国のことをまず知らなきゃグローバルスタンダードなんて夢のまた夢だとも考えている人です。

海外に行って初めて自国の文化や歴史を知らない自分に気づくという方も多いのも確かですが国際化=日本をまず知ることは己を知ると言うことそれが真の国際人ではないかとも思っております。

 

自国の文化に誇りを持つもの同士が出会ってこそ本当の意味で国際交流が生まれるし、それぞれ各自が母国のルーツを自分自身で探求してこその存在意義だと思います。

だからこそ海外でKIMONOを着る意義があるように思います。

 

最近心強い若い世代の人たちと触れ合うことがあり和の文化や芸術、芸能を識って行こうとされる方が増えていることを頼もしく感じている今日この頃。

 

僕のテーマは360度視点の和の世界をKIMONO、作品で体系化したいし楽しみたいというところがこれからのライフワーク。

 

『縄文から天平、平安、鎌倉、戦国、江戸、近現代、未来まで』の日本の複合レイヤー的に層になるNIPPONの美の探究と表現。

長ったらしいタイトルですけど( ;∀;)それらをじっくりとなのか一気に噴出するべき時に作り上げるのかは未定。この5年10年の作家生命をかけて世界観を表現したい。KIMONOを軸に、なのでアートワークにするかもです。

 

それこそ現代アート的にやってみたいとも思います。

 

順不同ですが各時代の感じ方、天平から平安については公家の式学の雅楽、鎌倉から戦国については武家の式学の申楽(能楽)とかそんな感じで複層ガラスのような古代ロマンに満ちた日本の美を自分のフィルターで残しておきたい。

 

であれば今まで遠回りであっても古代ロマンの日本を掘り下げてきたことが創作活動として繋がるし複式夢幻能のような日本を紐解くきっかけとして後世へ何かしらの作り手としての使命を果たせる気がするのです。